
不動産仲介業を営んで13年目、その前にマンションデベロッパーで6年勤めさせて頂きましたので、業界歴は今20年目になります。
思い返してみれば不動産というのは本当に時代によって大きく常識が変わるものですね。
新卒で不動産業界に入った頃、マンションの価格はデフレの真っただ中で物凄く安い時期でした。品川の御殿山エリアで新築したマンションの坪単価は300万を切っていましたから今思えば爆安。
築20年経った今、同エリアの中古高級マンションは坪400万はしますので、当時買った方は恐らく残債も少なく(一般的にはローンの平均返済期間は27~8年といわれます)、高値で売却が出来るという理想的な形を迎えられます。
便利かつ住み慣れていて、他に移りたい場所も無ければ、不動産を売るというのはかなり大きな決断であり難しい決断だと思います。とはいえ、不動産は売らなくては利益が出ないですし、不動産が高い時期なんて一瞬です。
以前、不動産が高いと言っていたのはバブルの頃。この頃は金利も高く、土地神話なんていう言葉が流行る位ですし、札束が飛び交っていた時期ですからある種“異常”な世界だったんですよね。
それが今やそのバブル期よりも都内のマンション価格は高いという統計が出ている。。。
様々なモノはインフレ傾向&原材料高&資源高など様々な理由で価格がUPしていて「高いのが当たり前」になってきています。地味ながら、日用品で20%位値段が上がっているものなんてザラにあるのだから、不動産価格がこれだけUPしてもおかしくないという話も無くはないですが、果たして本当にそうでしょうか。
私の信頼する不動産鑑定士の先生も、ハッキリ言って21年以降の価格上昇は投機だと言っています。(※エリアにもよりますが)
であれば、実需で本当に買う理由と価格整合性が無い限り、上昇率の高いエリアで買うのはババ抜きみたいなものになりつつあるってことですよね。逆に言えば「上がり」にしておけばゲームは勝ちです。
不必要な不動産、要は住まない・貸さない(貸すのにコストを要す、所有者複数になる可能性があるetc)なら、売るなら今です。
買いたい人向けの理論は別にあります。金利のレバレッジを効かせて買うというのも選択肢ですからね。売るべき不動産は今ほどのチャンスは中々無いです。前のバブルは平成の頭。30年前です。
当社団のスローガンは・・・生きているうちに、どうぞ。
です。一緒に何がベストか考えましょう!!